修理で一番化
ボクシングでは、「左を制するものは世界を制する」と言われる様に基本の左ジャブを見れば、その人が世界を取れるかどうかが判断出来るというぐらい基本が大切であることを伝えています。
宝飾業界やメガネ業界では、これに当るのは「修理」です。「修理を制するものは地域を制する」と言っても良いぐらい大切なポイントになっています。修理は元来、気分的にお店側もお客様にとっても嫌なものです。チェーン切れや石落ち、そしてサイズ交換等々において喜びながら来店する人などおられません。そこでその気持ちのお助けが修理になります。つまり修理は安ければ安い程、お客様にとっては都合が良いのが本質です。しかし、単純に安くすれば良いというものではありません。しっかりとグレードメニューを設けて、スピード対応なら●●円から、標準対応ならここまで出来て●●円、上グレードなら●●円と判り易く表示し、内容をしっかりと説明出来る部分が求められてくるのです。但し、気を付けなければならないのは、修理等の価格でお店のバロメーターをお客様は心理的に計る要素も出てきます。例えば電池交換においても1500円のお店と500円のお店があれば、500円のお店の方が良心的に見え、他の商品も安く感じたりしてしまうものです。スーパーで言うとタマゴが10個入りで99円なら他の食品も安く感じる様なものだと思ってください。私の支援先の宝石店は、この要素に注目し、購買されたお客様全員にグレード別修理メニュー表をお渡ししています。ここで修理メニュー表を設ける理由は、しっかりとプロの宝飾店として価格を抑えた対応も出来ますが、しっかりとした対応も出来るということを伝えています。
それによって、今まで他店で購買された宝石もお店にお持ち頂ける様になり、お客様の宝石箱情報が取得できる効果がありました。また次の提案への流れが仕組み化出来てくるので固定客化出来る要素も高くなって来たのです。つまり、他店とは異なる売りっぱなし的な部分を差別化要素に加え、安心と信頼で相乗的に口コミを増やしているということです。これからの時代、原点回帰に立ち返ったとき、この修理の部分にポイントを絞られて見ては如何でしょうか。
※船井総研作成の修理メニュー価格表にご興味があれば、お問い合わせ下さいね。