ビュリダンのロバ
明日はアメリカの雇用統計(失業率)の発表。
日本が為替介入をしても、一時的。アメリカ経済の建て直しを本格的に考えなければ、ニッチもサッチも行かないだろう。市場は、お金の持っていく場所がなく、円を買い、現物資産として金を買うしかない。そして本日、金は4,429円から 88円上がり 4,357円に。
プラチナは4,750円から 30円下がり 4,593円に。
もう金もプラチナも、あまり変わらない状況になって来てしまった。
こうなればアメリカの手立ては一つ。今話題になっているペトロドル(ペトロとは石油を指す意味)が、どうとか言う前に、密かに埋蔵している金(アメリカは一切、金を外に売らずに溜め込んでいるそうだ)を放出すれば良い。
まぁ~どっちにしても「ビュリダンのロバ」になっては最悪だ。
完全に同じ距離、同じ量の干草が真ん中に置かれていた場合、このロバは、双方からの刺激がまったく等しいがために、どちらも選択できず、その場で餓死したという、何ともバカなたとえ話であるが、時々、困難な問題にぶつかってフリーズしてしまう人達を見ると笑えない。
僕が知る限り、世の中、ノーリスク、ハイリターン的な話なんてものはありえない。もし、そんな話があるとしたら、絶対に裏があると思う。
だから、どんな状況でも自分で覚悟を瞬時に決める事が一番の解決策になる。
腹を括ると、目の前に聳え立つ、どんなに高い山でも、攻略してやろうと眺めていると、どこか足がかりが見えて出して来るものである。