資金繰り
久しぶりに本質を書いてみる。
経営者が考える事の大部分を占めるのは、資金繰りである。
資金繰りに困ると、必ず言うセリフがある。
それは「在庫が多い!粗利を上げろ!」と。
しかし、これで好転すれば良いのだが、唯でさえ厳しく成りだした店の仕入れがストップして、お客様が買いたいと思っている価格以上の値付けにした状態で、状況が良くなる訳がない。
すると、また資金繰りに厳しくなって同じセリフが飛び出す。
「まだまだ在庫を減らせ!利益を取れ」と。
そんな時、誰一人、顔を上げている店長はいない。
そこで店長が考えている事は「早く、この状況が終わらないかな~」だけである。
誤解がない様に、言っておくが、これは別に経営者や店長を非難している話ではない。
経営者と店長とでは、視点と立場が根本的に違うという事だ。
「お客様が来ないから売上が作れません。」
「競合店が強いので、自店に来られません」
「一生懸命に頑張ってますが、お客様の財布の紐が固いので」
これらのセリフは、店長がマネージャーや経営者に言っても、このセリフを銀行関係や支払先に経営者が言う事は出来ないのだ。
競合店がどうとか、景気がどうとか、お客様が来店しないとか、そんな言い訳は、支払先(従業員の給料、メーカーからの仕入代金、銀行への返済等々)には関係なく、待ってくれずに、「じゃあ、店閉めて、精算して下さい」と言われるだけである。
しかし、これを店長に理解しろ!と言っても無駄である。
経営者じゃないのだから。
そこで、グッと堪えて冷静になって考えてみる。
どういう行動をすれば、この状況を打破出来るか!
そして、それが決まれば、後は、皆が「やる気」を持って進もうと思う雰囲気を作れるかどうかに力を注げば良い。
そうしなければ、決して好転しないのだから。
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