個性の発揮
土がなければ木はない。水がなければ木はない。風がなければ木はない。
基本的に、どんなものでも何かに関わって出来ているものだ。
そして、その中で、受けた風や育ってきた状況によって小さな木や真っ直ぐな木もあれば、曲がった木もある。
どれが良いという訳でもなく、曲がった木があれば、その全てを切り刻んで真っ直ぐにする必要もなく、それにはそれ相当の味が出てくる訳で、その良さを大切にして行けば良いだけだ。
これは人の部分しかり、お店の個性も同じ様に感じる。
僕らはコンサルタントとして日々、様々な経営者と会っている。
年間に見るお店の数も、直接のご支援先とか、ボランタリーチェーン店とかを含めると2ケタ以上はくだらない。
曲がった木を最初に見た時の衝撃と同等に感じるお店も中にはあるが、それを金太郎飴的なお店にする様にアドバイスをしても個性を消してしまい、面白みがなくなってしまう。
そんな時は、宮大工の様に、その木の良さを見て「これは凄い!」「ここのこの部分は絶対に使える」「これは、他店は真似できない」「これは削って、ここを活かそう」という具合に、見抜く力と技術力が求められるのだ。
僕らは、お店を一つの作品(劇場)として見ている。
作品(劇場)なので、面白い部分があってこそ、目を惹く。
あなたのお店(劇場)に個性はありますか?
その個性は、発揮されていますか?