さてさて、どんな商品を作ろうか
マーケットは見方を変えると面白いものだ。
例えば、大都会東京界隈に宝石のお店は五万とある。
その中で年間に東京でブライダルのエンゲージリングやマリッジリングを購買される人が、
年間10万組いるとすると月間約8000組がブライダルを購買している計算になる。
そのうちの約6割が、「可愛い」「おしゃれ」という合格点を出すブランド商品を集めた店にしたとすると、そのライバルは、表参道や六本木ミッドタウン内にあるハリーウイストンの様な高級なものから、ティファニー、カルティエ、ブルガリという外資直営店まで何千店と存在する事になってしまう。
どの店も、少しでも多くの人に来店して欲しいと考え、しのぎを削っているからだ。
これは、百貨店内でジュエリーを購買される層も同じで、同じ様な店が同じ様なティストで勝負すると、競争率が激しいものだ。
しかし、ここで20組に1組が「ここがドンピシャリ!」「こういう商品を探していた」と思うマニアックな店を作ったとする。
すると、その潜在顧客は、400組に過ぎないのだが、競合店も20分の1になる。
更に絞り100組に1組だと月間80組となり、「自分が欲しいジュエリーはここにしかない!」と固定客を伴う繁盛店を作りやすくなる。
これは極端な例であるが、ある意味、そういう商品の存在が、雑誌に取り上げられ、そのマニアックだと思われていた嗜好が大衆化してブームが起こるのかも知れない。
特に宝飾は、そういう世界観がブランドを作って来た。
さてさて、どんな商品を作ろうか!