そうでないと言って欲しい!
真っ白なズボンに1滴の醤油を垂らすと、人はその黒い点ばかりに目が向いてしまう。
残りの真っ白な面積の方が圧倒的に大きい事を忘れてしまい、黒い点ばかりに、こだわってしまうものだ。
本日、被災地に行くと店の近くに避難所があり、沢山の車が止まっていた。中には、原発の避難勧告エリアから移ってきた人が住んでいる。特に、福島は、風評被害もあり、どこかの小学校のいじめではないが、他県に行くと帰ってくれ!と言われる事も実際にあるのだそうだ。今や福島の女性はお嫁に行けない、福島の食べ物は全て放射能に汚染されている、福島は、内部被爆の得たいの知れない感染病が蔓延している。
こんな、とんでもない風評被害を今の日本人は平気で聞き流しているのだろうか?
お店の中は壁にヒビが入り、階段も損傷し、ガラスも継接ぎされてビニールが被せてあった。全壊した店もあり、商品も壊れたまま、使い物にならないものも沢山ある。
お客様に納品する予定であった高級時計も、空港が水に浸かり、どこかに行ってしまった。
企業の場合、地震保険というものは存在しない。全て、自分達のお金で修復しなければならない。給料の保証も国からはなく(80%が保証されるなんて真っ赤な嘘だ)一日でも早くお店を開けなければお金が回らない。悲しみに浸っている余裕もなく精一杯、前を向いて動き出している。
これが現状だ。
だから、僕らは、甘えは許されない。景気がどうとかそんな事は関係なく、元気一杯、頑張って少しでも経済を回さなければならない。
人は、鏡と一緒で、周りの人を照らしてのみ、自分が照らされるものである。
マイケルヤングの「メリトクラシーの法則」の中にも、優等生タイプの人間は、自分の事しか考えない。彼らは、自分本位で動き、自分だけが勝ち残ろうと必死で、周りの気持ちを考えようとしなくなる。その為、人に好かれないのだが、それはそれで良いと思っているのだ。
それが日本のトップにいる政治家なのだろうか?
そうでないと言って欲しい。