DMも商品
23時32分、また東北で地震が発生した。電話している最中だったのだが、電話ごしに、向こうで揺れている音が伝わって来た。
震度6強、そして津波の警報。
本日も、被災地にいるご支援先から電話があった。
「来週になると新幹線が開通するから!」とだけ告げてこられた。
「今すぐに来て欲しい」という言葉を押し殺して、社長は早く顔を見て対策を相談したい事という熱が伝わって来る。
救援物資も必要だし、義援金もメチャクチャ必要な事だと思うのだが、今、被災地で不安と戦っている皆様にとって、最も大切な贈り物は、安心感、そして明るい未来に向かっているという実感なのだろう。
今、新たなメガネ店向けのDMを作成している。
本DMに記載されているメガネのブランドは、チラシには掲載出来ないものばかりで、全て期間限定でメーカーさんから委託される。おそらく、まだ発売されていない新作フレームも入れると300本ぐらいになるのだが、ギャランティーは勿論なしで考えている。
中にはプラチナやピンクゴールドのフレームだけでなく鼈甲システムも発動している。
よく言う話ではあるが、優良顧客と一般顧客という括りの中、本来DMの内容は、分けるべきだ。それは、DMの雰囲気からも変えるべきなのである。
通常は、ハガキでディスカウントをしていたとしても、有名ブランドショップの直営店から送られてきた様な雰囲気を持つDMや百貨店から出される様な雰囲気のあるDMが来ると、普段、見慣れていないお客様はビックリされてしまうだろう。そこで、お客様は考える「この案内は今までと違う!何か凄い招待状なのではないかと」
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よく「限定●●個」「先着●名様」「●日間限り」という表現があるのも、同じニュアンスで、人は、制限されると、欲しくなるという心理が働き、誰でも一度や二度、それを手にして失敗したと嘆く後悔よりも、その時、動かず逃した後の後悔が大きいものだと言われている。そして、その悔しい思いをした記憶が掘り起こされる事からも「限定」という表現を販促の手法に使って行動を促そうとするのだが、よく考えて見れば、明らかに欲しくないものに限定と書かれていても全く意味を成さない。つまり、欲しくさせるステップが、その前にあってこそ、初めて、この限定という表現が活きて来るものなのだ。
つまり、ここで言いたい事は、DMにしても、商品の提案にしても、社員の服装にしても、目に見えるもの全てが商品の一環で「行きたくなる」または「欲しくなる」という要素は、DMを送る時点から、既に始まっているものなのかも知れない。
雰囲気や演出も、そしてDM自体が、今回の企画における商品そのものなのだ。