背景が見えてくる
AKB48の新曲「桜の木になろう」が16日に発売され、初回出荷枚数が110万枚と最高の初回出荷枚数であると発表されました。これで、ほぼ週間チャートで1位を獲得するのは確実で、09年12月発売の「RIVER」以来、7作連続の1位となる事で、破られた事のなかった「おにゃん子クラブ」の記録を塗り替えるのだそうです。そして、その記録を塗り替えたのも、当時おにゃん子の仕掛人であった秋元康さんであることも時代流れの中における本当の天才性を感じさせられてしまいます。
しかし、そんな秋元さんは、当時『情熱大陸』にて「自分は天才でもアーティストでも芸術家でもない。ピカソになりたい広告代理店マンである。でもピカソになりたいと思った時点でピカソにはなれない」とコメントしているのも印象的です。
そして、また漫画の世界でも今月の頭に出た「ONE PIECE(ワンピース)」のコミックス61巻も初版発行部数が380万部に達しました。これも前回よりも40万部も増刷されての展開で、過去類をみない快進撃です。作者の尾田さんは、大のドラゴンボールフアンで有名ですが、それを遥かに超える記録を作っているのも、鳥山明という天才が描き出した世界観との縁を感じてしまいます。
時代は変わろうとも、常にヒットには勢いがあり、そこに人を惹き付ける何かが必ずあるものです。
そして、それを達成するには見えない原価が隠されています。
ワンピースも一冊の代金から見れば420円ぐらいですが、そのシナリオ構成を考えて、まとめてアウトプットするまでに、どれだけの費用と時間が掛かっているのでしょう。
それは、海賊の本を一冊でも読めば、自ずと判って来ます。
人々に感動を与え、大ヒットを記録する様な映画も、我々は1800円で見れる訳ですが、それを撮影する為に、何年も前から準備し、莫大な費用が掛かっている事も想像出来ます。
近いところで言えば、私達が、簡単に真似出来る販促のヒット企画も、それを考えた人達は、どれだけそれに時間を費やして来たのでしょうか。
売れているお店も同様です。見た目では、店作りや商品構成は把握出来ますが、本当に安定した店にする為に、どれだけ経営者が、現場で苦労を味わい、問題を乗り越えて来たのでしょう。
モノ余りの時代。
今はモノが常にあり、情報が飛び交う中、「別にいらないよ!」という時代になると、今まで目に留まらなかったものが目に付いてくる様な気がします。
そして、人は、そういう語られない背景を感じた時に、共感し、そこに一気に集中して行く様な気がします。