将来の自信
『100万ポンドの紙幣』
世界的ベストセラー小説「トム・ソーヤーの冒険」を描いたアメリカの小説家マーク・トゥエインが書いた短編である。
主人公はアメリカの青年。
彼は小舟で海に出ているうち遭難してしまい、無一文でロンドンにやって来てしまった。
そこで、道に落ちている子どもが一口かじった梨を拾って食べようかと言うところまで追い込まれるのだが、ある金持の兄弟から100万ポンドという途方もなく高額な紙幣を託される。実は、いきなり大金を手にした貧乏人がどのような行動をするか兄弟で賭けをし、青年はその実験台になったのである。青年は、正直者で才覚だけでなく運を持っており、見事に彼らの予想を裏切り、最高のハッピーエンドを手に入れるという話だ。
以前に話をした「一切れのパン」みたいな内容である。
この手の話は、よく小説や映画になりやすいのだが、意味している事は結構深い。
多分、青年も、そのまま100
でも、彼が動くキッカケになったのは、この紙幣であり、そこから心の持ちようが変わり人生が好転して行く。
僕らで言えば、それは過去から蓄積して来た「自信」というものになるのだろう。
修羅場や苦難を経験して乗り越えてきた人間の根幹には、こんな時を待っていた。あの時も乗り越えられたのだから、また乗り越えられるさ!というものを持っているから問題ない。怖いのはヘイヘイボンボンと、苦難を避け、今まで来た人間だ。
今、苦労しているのなら、将来の自信を大きくするものだと思って頑張りましょう。