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店頭にポイントプライスがない

 
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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

日本で所得の8層化現象が起きていることは皆さんご存知のことだと思います。年収12億を越える人や年収100万円のフリーターまで大きく8層に分かれていることを指しているのですが、今の好景気と言われているのは、一部の上位所得者層の中でのことで、相変わらず中小企業での景気は一向に回帰しているような実感はないと思われることだと思います。その中で物販の方も高級ブランド時計と1万円のブランド風デザインの時計、車もレクサスやBMW等と中古車で高級車の流れ品というように2極化しています。メガネも1万円を切る低価格セットと5万円以上のメガネ一式を買える層は異なり、宝飾品においても1万円のジュエリーと10万円を超えるジュエリーを購買される顧客層は違うことを誰でも店頭にいれば自然に感じてしまうことだと思います。
それに対して市場は低価格を強化し、メーカーもそれに便乗していきます。
メガネで5000円、7000円、9000円から始まり、中には2980円の薄型レンズセット(H社レンズ付)を出しているお店もあります。
しかし、どんな時代においても店頭で展開しなければならない中心プライス(ポイントプライス)がなければ、活性化に向わないことは自明の理。
その昔、我々ボランタリーチェーンは、1つのポイントプライスを14800円におきました。そこには、今はチラシで展開出来ないブランドをディスカウントでこの予算に収まる品揃えを他店よりも強化したのです。しかし、今、この予算帯に合う商品が店頭から消えてしまっています。1万円も15000円のセットも同じノーブランドで3流ブランドですので違いが明確でない為、1万円で充分だとお客様が思ってしまうから単価は必然的に下がります。また宝飾業界においても、昔は19800円の価格をポイントプライスに置きました。その商品の大部分はK18のダイヤプチネックレスやリングです。しかし、これもメガネと同様、地金の高騰を受けて店頭からいつのまにか消えてなくなり、1万円のシルバーやステンレス、K10の色石プチネックだけが目立ってしまっているのです。
店頭の活性化を考える場合、このポイントプライスにおける品揃えを自店でしっかりと展開出来るかどうかが大きな課題になってくると思います。


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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

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