全体を見ること
先日、あるダイヤモンドの会社の社長と一緒に、六本木グランハイアットで食事し、その後、下の喫茶でケーキとコーヒーをよばれた。
コーヒー一杯で1000円、ケーキ一切れで800円だった。
ケーキは、先日の世界大会で優勝に輝いたケーキで、確かに美味しい。
マカロンが、プク~と膨らませて300円だと言うのなら、何層にも判れて作られている手間を考えると800円は安いのかも知れない。
それは、ケーキ職人の世界チャンピオンが3人も在籍している日本で唯一のお店であることから見ても、良心的な価格なのだろう。
ふと、回りを見ると六本木は、クリスマスのイルミネーションを付けていた。もうすぐクリスマス商戦が始まろうとしている。
よくある映画の中の結末であるが、大体は欲を出すと失敗する。
例えば、海中で大きな財宝が見つかった場合、欲張りな人間が、ダイヤモンドとかの財宝を抱えて周りを蹴散らしながら、いち早く水上に上がろうとする。「これで俺は大金持ちだぁ~」とか叫びながら。
しかし、こんな場合の結末は、おおよそ途中で鮫に襲われたり、空気がもたずに、ダイヤモンドを抱えたまま息絶える様なパターンで終わる。
それに対して、善人等の爺さんは、他の人を助けたり、協力しながら、残った器とかで工夫して、無事助かるという様な感じである。
確かに、砂漠の真ん中で、どんな財宝を見つけるよりも、水が1リットルある方が生き延びられる確率は上がる。
つまり、その場、その場で、何が必要なのかで価値は異なり、そこを把握する事がポイントになるのだ。
そんなこんなで、本日は山口県ツアーにチームメンバーと行ってきた。16時半まで支援をして、そこで別のお客様が待っていて、そのまま車で1時間以上掛けて宇部に向かった。
支援先から、宇部の店まで一日で様々な経験が出来て驚く事が一杯あったのだと思う。
彼とも、今までコミュニケーションをなかなか取る時間がなかったので、凄く話が出来る機会になった。
僕が、彼に感じる色々な話の中で、会社の組織として全体を見渡せる力が必要な事、彼が、これから向かうべき事、そして上記の例で上げたタイミングとポイントだった。
部分、部分を見ていても、気づけば取り返しが付かない事もある中、優秀な彼は、きっとそれが見つかったのだと思う。
最後に彫刻職人に伝わる諺を一つ
「彫刻する時には鼻は大きく、目は小さくする程良い。大き過ぎる鼻は小さく出来るが、小さすぎる鼻は大きく出来ない。また小さ過ぎる目は大きく出来ても、大き過ぎる目は小さく出来ない」