情報
情報も、日々棚卸しなければ腐ってしまうものである。
それには、何気ない毎日の中で驚きを見つけることである。そこから新たな「知る」ことが始まるからだ。
本日もメンバーから定点観測の必要性を教えてもらった。
普段、歩いている町並みも毎日、毎日繰り返し見ることで、その変化に気付く。
本屋さんに毎日通うと、今の新刊は何で、何が時流なのかも気付く。
雑誌を見ていても、毎月毎月チェックすることで、流行や流行らせたいものも判って来る。
世の中、自分自身意識しないと見えないものばかりだ。
今日も夕方に恒例のヒルズクラブでの打ち合わせ。
優雅に東京で最も高い51階から見る景色は、明らかに通常とは違った視界として、僕の瞼に飛び込んでくる。開発途中のスカイツリー、目の前に聳え立つ東京タワー、落ち着いた青山霊園、人で一杯になった神宮球場も全体像としての形を示してくれる。
そんな景色を背景に何気ない打ち合わせが行われる。
僕とは明らかに見ている景色が違う、その社長は、自社の会社に秋元氏が出資者で、AKB48とも絡んでいたらしく、現状までに至る話やそれに纏わる逸話、そして次の戦略に照準を当て様としている国の課題等々も含めた、普段、聞けない様な話が飛び交う。
そして、僕には僕が今まで見て来た現場の実情や、これからの持って行き方の話をする。
今回も社長は冗談交じりに「今日も●●さんに、カンフル剤を打たれたよ。俺の腹は完全に決まったから、これからもサポートして下さい。お願いします」と、今にも走り出しそうな勢いで別れの挨拶をして現場に戻る。
家に引っ込んでいても何も始まらない。当然の事ながら世の中には、自分が見ている景色とは違う景色を見ている人が沢山いる。
何が正解で何が間違いなんて、誰にも判りゃしない。
だから、日々、自分自身、情報を求め、情報を伝える事を繰り返しながら、答えのない世界で自分なりの答えを捜し求めていく事が、考えや発想を枯渇させない明日の成長を作るのだろう。