宝くじの方がまし
「カラカラに乾いた井戸の中に、樽を落として水を汲み上げようとしても、何も汲み上げられない」
民主の管代表が掲げた参院選マニフェストの消費税10%増税について、国民新党の亀井静香代表における発言だった。
今年12月からショッピングクレジットの上限が本格的に設定される改正割賦販売法。
カード利用の“総限度額”はこう決まる。
支払可能見込額 × 0.9
仮に年収300万円で4人世帯・持ち家なしの場合、支払可能見込額は300万円-240万円(生活維持費の目安)=60万円になる。商品の分割払いなどの債務がある場合は、その年間支払見込額を差し引いた金額が、支払可能見込額となる。ここに一定の割合を掛けて出た金額(上の例で「0.9」と仮定した場合は54万円)が、クレジットカードでの分割払いやリボ払いの“総限度額”となるのだ。
また、おまけに明日から改正貸金業法の本格施行でキャッシングや消費者金融での総借入額が年収の3分の1以内に制限され、基本無収入の専業主婦はお金を借りれなくなるのだ。
これでどうして、物の消費が動くと言うのだろう。
簡単に言うと、今の政府は、こういう事だ。
「一億人の国民の皆さん、お金が厳しいから一律に1万円ずつ出してよ!その中から、とりあえず1000円ぐらいは俺達が抜くからさぁ~。残りの9000円は、今まで俺達が作った借金の返済に充てるのと、何に使うかをこれから決めるわ。元気な日本を作ろうね」
って感じだ。
「誰が払うか!」って感じなんだけど、日本にいる限り法律だから仕方ない。
中途半端な子供手当て、揺れに揺れている高速道路無料化計画、肝心要の夢を見せてなくて、何を信用しろと言うのだろう。
まだ夢を見れるだけ、同じ様な事でも宝くじの方がましである。