企画の前提
メガネ専門店では、おしゃれ相談会という企画がある。この企画は、ご存知の通り、コーディネーターの先生を店頭に期間限定で招き、お得意様に先生からコーディネートのアドバイスをして頂くという内容である。期間実績は大体1日当たり10名の接客が出来ると2日間で約300万から500万円になる。実績を取れている店舗の特徴は、タイムスケジュールを設け、しっかりとお得意様の来店確約取りに成功したかどうかがポイントになってくる。しかし、反面、実績を伴わない店舗は、来店確約が取れていないだけでなく、もっと大切な心が伴っていない点が目立ってくる。そもそも、この企画の主旨は、高額品が売れるから実施するという代物ではなく、コーディネーターとのコミュニケーションにより、お得意様により大きな満足感を味わって頂けることにある。つまり、企画の主役はコーディネーターであり、彼女の価値を店全体で上げていくことが、次回へと継続していける最も大切な肝になるのだ。この手のイベントネタは、たくさん存在しているが、皆さんのお店で「以前やっていたけど今はやっていない」と言われる店舗ほど、新たな企画を求めてくる。しかし、大部分の方は企画そのものの上辺(売れたという情報)だけを見てしまい、その中身を見ようとしないところで、失敗してしまう。どんな企画も中身が伴えば、継続でき、成功していくのに勿体無い話しである。