不易流行
ご支援先に朝から行って来ました。
その店は、時計、宝石、メガネの兼業店なのですが、相変わらず実績は悪くありません。
先日も、店頭で宝石のイベントを2日間実施されたのですが、なんと売上は2日間で
600万円近く作っていました。ちなみに経費は、ほとんど掛かっていません。
僕自身、イベントは、百貨店で行われる様な物産展みたいなものだと思っております。通常、その地域でなければ見れない、手に入らないのだけど、それをわざわざ、自店まで引っ張ってきたというノリです。
今回のイベントは、軽井沢でアトリエを持ち、日本中を探しても、なかなか類を見ない技法で作られた宝飾品でした。
「わが人生糸鋸1本」という先生は、デザイン画を起こす事もなく、糸鋸1本を持ち、地金を切って、トンカチみたいなもので、その場の感性に任せて宝飾を造って行かれるのです。
図面に描かれたコンピューターに沿って自動的にキャストが造られる量産的なものでなく、本当に1つとして同じものがない芸術とも言える手造りの作品となります。
これらの宝石は百貨店に並んでいる訳でもなく、大手宝飾店の店頭に並んでいる訳でもありません。
軽井沢のアトリエに来られたお客様のみが見る事が出来る宝飾品なのです。
世の中には「不易流行」という言葉があります。
時代が変わっても、決して変えてはならない大切なものが必ず存在する。そしてそれを踏まえて、新しい要素を取り入れなさいという意味です。
size=”2″>これが売れるからこの催事をする。このチラシが当たるから、このチラシを打つ。
これも重要な事かも知れませんが、絶対に変えてはならないもの。それは、お客様が楽しみ、そこでワクワク出来るかどうかです。
その為に、自分達がワクワクしているかどうかです。
手紙や顔を見合わせてのコミュニケーションが少なくなり、メール1本で言葉を全国に瞬時に飛ばせる時代。
コンピューター管理で、昔の店主の様にお客様の特性を必死に覚えなくても、データー入力しておけば、一瞬で検索出来る時代。
お客様にご挨拶を兼ねて、一通一通、ご案内状をお持ちしなくても、メール便一つでDMを届けてくれる時代。
そんな中、アナログだけど、そこには、大切な何かがある様に思えます。