ビジネスの目的は金儲けでない
アイドルグループ・AKB48の17枚目のシングル(8月発売予定)での選抜メンバーを決める「AKB48 17thシングル選抜総選挙」の投票が5月25日からスタートしている。
繰り広げられている事は熾烈なフアン総選挙。しかも投票権は25日に発売されたCDに付いているというから驚きだ。案の定、そのCDの売上は3日間で46万枚を達成している。
I‐PADの様な大きな盛り上がりを見せているAKBフアンの中でも頂点に存在する5人の熱狂的オタクフアン(TO)。彼らの1人は、なんと700枚(100万円ぐらい)も同じCDを購買して、好きなAKBメンバーに投票していると言う。
フアン心理というものは、やっぱり凄いものだ。特に自分が応援して、結果が出て行くというのは、まさにテレビゲームみたいな仮想と現実の間にあるのかどうか判らないが、その仕組みの完成度に圧倒される。
そんなこんなで、本日のブログです。
自分は眼鏡を作りたいから事業をしている。
事業をしたいから眼鏡を作っている。
自分は、どちらなのだろうか?
どんな場合でも経営者というものは、いかなる事が起きようとも会社を相続させなければならないものだ。
台風が来ても、地震が来ても、巨大な競合店がやってきても、社員に裏切られても、存続させ続ける。
何故なら、やりたい事が出来なくなるから。
経営者は、お金儲けという最低条件をクリアしながら、自分がしたい事をしていくものなのかも知れない。
だからお金儲け事体が、ビジネスの目的になると、大概、失敗している様に感じる。
冒頭の話に戻るが、AKB48を作ろうと思った秋元さんは、お金が欲しいから、劇場でAKB48の興業を考えたのだろうか?
僕は、違うと思う。
きっと、25年前の「おにゃん子クラブ」で出来なかった事、やりたかった事、そういうものを劇場を通してリアルに復活させたかっただけな様に思える。
あの感動をもう一度ではないが、吉本興業の新喜劇や劇団四季などのミュージカルでもないが、劇場でガチンコの様に繰り広げられた「夕焼けニャンニャン」を今の若者だけでなく、その頃、中学生や高校生だった中年のオッサンのノスタルジーを彷彿とさせる事をしたかっただけなのかも知れない。