帰ってきました
有名無力、無名有力
ブログから1年ぐらい離れてました。
人にはブログをやれやれと急かしながら自分は完全ストップ。
今年はメガネのセミナーも宝石のセミナーも完全ストップ状態でして、呼ばれたら話すという殿様商売。
お前は、「いらっしゃいませ」もろくに言えず、奥で本を読んでいる古本屋のオヤジか!
何様なんだ!と心の中で響く声をもとに、再度、書いていこうと思います。
僕は、なかなか大阪の会社の事務所に寄れていないのですが、寄れたら食べたいカレー屋が一件あります。そのカレー屋は、インディアンカレーで、味が絶妙なのですね。20席ぐらいのカウンターしかないのですが平日のお昼時には、並んでいたりもします。
カレーの種類は1種類。インディアンカレーのみで、後は、そのカレーのルーを使ったスパゲティだけです。
僕自身、職業病というか、お客さんの立場でも自分が経営するとして、この商売はありかどうかを見る癖があります。
まず、カレーは粉物(カレーのルーは香辛料の組み合わせ)ビジネスです。粉物ビジネスは蕎麦屋やうどん屋、ラーメン屋をはじめタコ焼き屋など小麦粉を使ったビジネスが多いのですが、生鮮品と比べても非常にロスが低くて粗利率が高い商売です。通常、蕎麦屋の利益率は90%ぐらいですので、駅前の立ち食い蕎麦屋で汚くても残っているところが多いのも大きな経費は家賃ぐらいだからでしょう。
次に、飲食は回転率が命。昼時なら12時から14時までの間にいかに回転できるかです。
その部分から見るとラーメン屋は、注文を受けてから出すまでに、10分から20分かかります。立ち食い蕎麦屋でも茹でる時間がかかりますので、1分ぐらいは掛かります。
でもカレーは、ルーはもともと出来ており、炊き上がっているご飯にかけるだけですので、出てくるまでに30秒かかりません。
そのお店は、インド人がやっている様なカレーを何種類から選べてタンドリーチキンやサラダを付けて、チャイだとかラッシーとかの飲み物が選べてという面倒くさい事は一切せずに、ピクルスを付けただけで700円。1人当たりの滞在時間も長くて30分。早ければ10分ぐらいで出て行きます。僕が1人で行く時は、30秒で出てきて、食べ終わるまでに3分ぐらいですので、水を飲んでも5分です。
まさに、理想の商売だと、いつも味の美味しさと共に感心しているのです。
物販で言うとアパレルというのは、元来、利益率が異様に高い商売です。洋服の●●や、スーツ服の●●とかで安いと思って買った2万円、3万円のスーツなんて、原価は2000円3000円の世界。これが同じ様な素材でも、アルマーニやラルディーニなんてクラスになるとビックリ仰天の10万円を平気で超える。
それを知った時、僕はスーツを着るのを辞めて、喪服以外のほとんどは捨てました。
確かにブランドモノは、見栄で着るのは良いのですが、アパレルなんて、梅春から始まる8シーズンMDを組んでいる訳ですので、新作の段階で売れたら大幅な利益が生まれ、原宿の裏通りにあるブティック店でも、新作が売れていくとウハウハです。
しかし、そうは問屋が卸しません。季節感があるので、次の新作を入れるには、前の余った在庫を処分しなければならないのです。その秘策がファミリーセールです。またはラストワンセール。
そこでは最終処分の原価でも良いから処分したいので、最大90%OFFにもなるのです。
つまり、ユニクロが、あの金額で売っていて利益が莫大に出てる事に誰もが気付き出している様に商売におけるビジネスモデルというものが根本にあるのだと思います。