最終戦争
今日から師走。
本日は、会社で会議の日だった。今は長野にいるのですが・・・・・
この日は実は、色々なコンサルタントの話を聞けるという事も魅力の一つだが、僕にとっては一ヶ月のお客様から頂いた情報を整理する日でもある。
ダイヤモンド業界に画期的な革命が起きる情報から始まり、あの大手メガネチェーン店のメガネスーパーが第三者割当増資と新株予約権付ローンによる資金調達で20億円規模を割当引受け先による株式保有によって経営権が移行してしまったこと。
何やら時代の方向が急激に変わり始まっている感がある。
弥生時代には、わずか日本の人口は58万人しかいなかった。
中国大陸から九州へと、従来の縄文人でなく、新たな人種(弥生人)が日本にやって来て水稲耕作技術等の新技術を伝え、生活体系そのものが変わった。(海外からの移民で人口が増えた)
中でも川は重要な拠点で、その場所を求めて人は動き、そこにすみ始め、やがて時代は進み商業が生まれてくる。
今後、日本の人口は縮小していく事は間違いない。説明しなくても周知の事実である。
そこで真っ先に打撃を受けるのは、地方のSCである。昔、繁栄したダイエーやマイカルも、今やイオンに変わるのだが、人口が縮小すると空き店舗が増えてくる。
最終的に残るのは、必需品である1階の食品だけだ。
すると、商売の原則として、より人がいるところに物を置けば売れるので、力のあるお店は、より人のいる大きな街へと移動していく。
そこには、既に巨大モールの三井やイオン、住友、東京建物というデベロッパーが作った建物の中で競争が行われる。
当然、その中には、資本力を持ち、とても強い大手チェーンが軒並み揃っている。
そして時代が進み、また人口縮小と共に、その中でも淘汰が始まり、再び、大きな都市へと全体が移っていく。
そこでも勝ち残ると、次は、より人口が多い海外へと言う感じになるだろう。
草野球で勝ち、地方大会でも勝ち、甲子園でも勝ち、プロ野球でも勝ち、メジャーリーグへ。
ある番組でお笑いタレントが言っていた。
「島田紳助が引退しても、タケシがいるしサンマやタモリ、ミノモンタもいる。少し若くてもダウンタウンもいるし、ナイナイもいる。彼らは、お笑いで言うと明らかに年配に値する大御所なのに、未だに新番組を行っている。すると若手が活躍出来る枠がない」と。
つまり、メガネ屋にしろ、宝石店にしろ、大手チェーン店の他に、「もう売らなくても良いやん!」って思える老舗的な店も、ドンドンと攻勢をかけて来るのである。
10年後は、必ず商圏自体が変わる。
その時に、地方の一番店でも、「引退」する店も多く出てくるだろう。
従来の顧客だけに頼って来た店舗も、あるタイミングを境に一気に厳しくなるだろう。
(毎日の様に入ってくる、お葬式の数と、人口データーの縮小率を見ていれば明白である)
やる事は決まっている。
商圏の人口を増やすか、商圏のマーケットを増やすかしかない。
そして、いずれ戦う大手と一店舗で真っ向勝負しても負けない差別化要素を持つことだ。
「人の行く裏に道あり花の山」という様にマーケットには空白部分が必ずある。
そこを見つけ出す事に活路がある。