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宝石店の演出

 
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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

宝飾革命。


宝石店が唯一、ディスプレイと商品が変わるのが、この12月のクリスマスである。


地方の店舗の中には、クリスマスを捨て、催事だけで回そうとする店もあるかと思うが、一度、クリスマスを捨てると、その店には、来年もクリスマスは来ないものと覚悟しておいた方が良い。(クリスマスのチラシを実施しない店や新商品が入荷していない店、店頭の演出が出来ていない店に、お客様は期待しなくなる)


今年は、絆がより重要視されている。


クリスマスは、大切な人や家族と一緒に過ごそうと、ケンタッキーやピザでも食べながら過ごす人や、友達との鍋パーティーも増えてくるものだと思われる。

こういう時は、ジュエリーならブライダルが売れ、プレゼント交換でも1万円までのアクセサリーも増えてくる事だろう。


しかし、その中でも課題は、宝石店のディスプレイが、非常にお粗末になっている事である。

まかりなりにも夢を売る商売であるのに、地方の宝石店には什器や商品を飾る小物にお金を掛けない傾向がある。酷い所になると、薄汚れた値札や什器で、宝石をただ並べている状態が目立つ。


そんな店は百貨店の一階に入っている4℃やスターJ、アガット等々のディスプレイと自店を比較して欲しいものだ。


地方にあれば、田舎臭くて良いという感覚はなく、雑誌やネット、テレビの媒体は全国一斉に情報を伝えているから、お客様は当然知っていて、センスは、しっかりと磨かれている。

今、仮に百貨店のアクセサリーでベルシオラやアーカーの売れ筋を地方の宝石店に持って並べたら、どうなるだろうか?きっと埋もれてしまい、その魅力が半減し、売れないに違いない。

ツツミさんの様に圧倒的な量感を目指すなら、それはそれで良いかも知れないが、普通の店舗では、まず絶対に勝てない。それだけツツミのラインは価格も質も業態として出来上がっている。

ならば、我々の店は、もっと魅せ方に拘らなければならない。


SCであれば、特に店頭は、あくまでも最初のキッカケ作りの為にある。


つまり、什器に目を止め、除いてくれるお客様を如何に増やすかである。

量感だけが、覗いてくれる要素ではないのだ。


極端な話、ディスプレイが綺麗でもお客様は覗いてくれる。


他店にハローキティのストラップがなければ、このワンアイテムでも魅力があれば覗いてくれる。


芸能人の写真があれば覗いてくれる。


什器の中にある小物が可愛くても覗いてくれる。

宝石店の場合、セルフでなく、指名でもなく、接客を受けて購買されている以上、会話の中で、奥から他の商品を出してきても買上率が落ちることはないからだ。

そこに気付けば、全部が全部店頭にバァ~と並べる必要もなく、一つ一つを企画にし、低単価は量感を見せても、ポイント商品においては、季節に応じて商品を入れ替え、季節感を演出する事も可能になるだろう。


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