さあ~再開します!!!
「たとえ明日、世界が終わりになろうとも私は今日も、リンゴの樹を植える」
このマルティン・ルターの言葉は有名なので知られている方も多いと思います。
今から6年前、僕は、メガネの国際展示会(IOFT)にて3時間の講演がありました。
主催者に事前に確認した段階では、100人以上が全国から集まって来られるそうでした。
しかし、その講演の前日に、くも膜下出血で入院していた母親の容態が悪くなり、医者から明日がヤマだと言われました。
大切な母親です。心情的に講演どころではありません。
病室で家族と一緒に頭を掲げてうな垂れていました。
そこで父親に「明日の講演は、行かないから。最後まで、ここで母さんを看取るよ」と告げました。
すると父親が「ちょっと待て!明日は講演だろ。母さんは、何度もネットでお前を検索して楽しみにしていたんだぞ。それに、沢山のお客さんの前で話せる機会なんだろ。それをキャンセルして母さんが喜ぶと思っているのか!ここは、ワシが、しっかりと付いているし、●●●(母親の名前)も必死で戦っている。お前も講演に行って自分の役割をキチンと果たして来い!」と。
その時、おそらく講演に行くと最後を看取れない事を確信しました。
でも、ここに僕がいても何もして上げられないし、きっと母親は、確かに父親が言うとおりの事を望むような人間だったので心の葛藤と戦いながらも講演に行く事を決めました。
次の日の朝、病院から朝一番の始発の新幹線で講演に向かい、誰にも告げず、悟られず、皆様の拍手を浴びながら3時間の講演を無事終える事が出来ました。
講演が終わると、本当に言葉通りトンボ帰りで、家族に電話する事もせず、直接病院に向かいました。
=”mso-bidi-font-weight: normal”>かすかな希望だけを旨に、今朝までいた病室に入ると、そこに、もう母親の姿は見当たりませんでした。
後から聞くと、亡くなったのは、丁度講演中だったそうです。
最後まで、母親も必死に頑張ってくれたのだと思います。行く前に亡くなったのでなく、僕を無事に東京に送り出し、講演まで生きててくれたのですから。
今、みなさんの戦う場所はどこですか?
あなたの「今」やるべきことはなんですか?
原発に対して、「死んでも止めて見せる!」と家族に告げ必死の覚悟で望んでいる方々に、そして一日でも早く、あの日常を取り戻す為に、あなたの戦うフィールドはどこですか?
さぁ、逃げないで、あなたの戦いをしましょう。
僕も自分の今、出来る事で戦います。