市場の感覚
法人税が5%下がった。
今年のクリスマス商戦も節約疲れの中、プチ贅沢の傾向に!
特に限定アクセサリーも現状は昨年よりも伸びており、価格帯を昨年の1万円台から平均単価5千円は上がると見られている。
宝飾も某宝飾店で100万円以上もするものが毎日売れて行っていると報道されていたが、僕のお付き合い先の宝飾店も平常で1日に700万円の売上という報告が電話であった。
ちなみにクリスマスのアクセサリー傾向としてモチーフは圧倒的にハートと馬蹄に人気が集中している。クロスは、まだ伸びない中、月や蝶等の新モチーフが動いている。
その他、ブリのある透かしのデザインや、より大きく面が見えるデザイン性のある商品が動いている。中でもブラックダイヤモンドが相変わらずの人気だ。店頭では5万円までのブラックが売れている。ブラックのハートも面白い。
全体的に今年は、セレブカジュアルラインであった。所謂、アガットやノジェスのタイプだ。そこにタレントという付加価値を付けたジュピターやエナソルーナ、そしてマリアリッチも動き出す。そして来年もその傾向は続くのだが、より業界はカジュアルに近付き、見た目で判り易い商品傾向になっている。
例えば4℃のディズニーシリーズ、サマンサのキティシリーズ、マリッジリングのシンデレラやティンカーベルと言った感じで、大人になり切れていない団塊Jrは、精神的な幼稚化が進んでいるのであろう。この世代が市場で最も人数(マーケット)も多く、独身も多い為、お金は持っているのかもしれない。
その幼稚化現象は、メガネ業界でも言える。
ジンズが12月1日に発売したワンピースとのコラボメガネである。一部、フアンからのバッシングもあり宣伝を途中で抑えながらも、その勢いは止まらず前売りで7,000本、そして初日の販売本数が8500本という動きになった。年間3000本の販売で大ヒットと言われるメガネのブランドにおいて、これは異常値であり、店頭に行っても商品は品切れ続出であった。そしてそれを購買しているのが団塊Jrの世代なのである。
映画も宇宙戦艦ヤマトから始まり、来年2月に公開される「あしたのジョー」と、この世代が見て育った復刻版が続いていく。
おにゃん子クラブからAKBへ。そしてゲームも、相変わらず復刻版の嵐になる。
そろそろ、戦後マッカーサーが掲げた天才を作り出さない日本骨抜き計画(3s)が浸透し、そのシステム通りに動きだそうとしている様に思えてならない。
基本、幼稚化でも経済が盛り上がれば、それでも良いのだが、やはり、そこに市場があるとするならば、もっともっと近付くために幼稚化を目指さなければ、僕らとの距離が生れてしまう。
ちなみに今日の僕は、往復8時間電車の中、パソコンを使い仕事をしながらも、アイパッドで見ていた映画はワンピースであった。
市場の感覚に近付かなければ!