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市場の感覚

 
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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

法人税が5%下がった。


今年のクリスマス商戦も節約疲れの中、プチ贅沢の傾向に!

特に限定アクセサリーも現状は昨年よりも伸びており、価格帯を昨年の1万円台から平均単価5千円は上がると見られている。

宝飾も某宝飾店で100万円以上もするものが毎日売れて行っていると報道されていたが、僕のお付き合い先の宝飾店も平常で1日に700万円の売上という報告が電話であった。


ちなみにクリスマスのアクセサリー傾向としてモチーフは圧倒的にハートと馬蹄に人気が集中している。クロスは、まだ伸びない中、月や蝶等の新モチーフが動いている。

その他、ブリのある透かしのデザインや、より大きく面が見えるデザイン性のある商品が動いている。中でもブラックダイヤモンドが相変わらずの人気だ。店頭では5万円までのブラックが売れている。ブラックのハートも面白い。


全体的に今年は、セレブカジュアルラインであった。所謂、アガットやノジェスのタイプだ。そこにタレントという付加価値を付けたジュピターやエナソルーナ、そしてマリアリッチも動き出す。そして来年もその傾向は続くのだが、より業界はカジュアルに近付き、見た目で判り易い商品傾向になっている。


例えば4℃のディズニーシリーズ、サマンサのキティシリーズ、マリッジリングのシンデレラやティンカーベルと言った感じで、大人になり切れていない団塊Jrは、精神的な幼稚化が進んでいるのであろう。この世代が市場で最も人数(マーケット)も多く、独身も多い為、お金は持っているのかもしれない。

その幼稚化現象は、メガネ業界でも言える。

ジンズが12月1日に発売したワンピースとのコラボメガネである。一部、フアンからのバッシングもあり宣伝を途中で抑えながらも、その勢いは止まらず前売りで7,000本、そして初日の販売本数が8500本という動きになった。年間3000本の販売で大ヒットと言われるメガネのブランドにおいて、これは異常値であり、店頭に行っても商品は品切れ続出であった。そしてそれを購買しているのが団塊Jrの世代なのである。

映画も宇宙戦艦ヤマトから始まり、来年2月に公開される「あしたのジョー」と、この世代が見て育った復刻版が続いていく。

おにゃん子クラブからAKBへ。そしてゲームも、相変わらず復刻版の嵐になる。

そろそろ、戦後マッカーサーが掲げた天才を作り出さない日本骨抜き計画(3s)が浸透し、そのシステム通りに動きだそうとしている様に思えてならない。

基本、幼稚化でも経済が盛り上がれば、それでも良いのだが、やはり、そこに市場があるとするならば、もっともっと近付くために幼稚化を目指さなければ、僕らとの距離が生れてしまう。


ちなみに今日の僕は、往復8時間電車の中、パソコンを使い仕事をしながらも、アイパッドで見ていた映画はワンピースであった。

市場の感覚に近付かなければ!



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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

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