逆転現象
「たったひとつの命を捨てて生まれ変わった不死身の体,鉄の悪魔を叩いて砕く,キャシャーンがやらねば誰がやる!」
昔、よく見ていた「新造人間キャシャーン」の冒頭に流れる、この言葉が、今も心に残っています。
先程、久しぶりに大阪に戻って来ました。
普段は、大阪から移動しているので、関東や九州に移動する時には朝の新幹線始発に乗りますので5時起きになります。但し、前日に出張から帰って来るのが24時くらいになって、寝るのが2時、そして5時に起きなければならない時には、やっぱり焦ります。
「直ぐに眠らなくてはならない。だけど3時間しか寝れなくて、寝坊したら最悪だ」と思うと、いつまで立っても寝れないという様な、経験を今でもよくします。
逆に、明日までに報告書を作らなければならないのだけど、今日は徹夜だと覚悟して仕事に取り組んでいても、30分も経つと気持ちとは裏腹に極端な睡魔が襲ってきてしまいます。
これは、心理現象で言う「逆転現象」なのですが、「何かをしなければ!」という気持ちが強ければ強い程、人間が本来持っている自己の防衛の能力が発動して「別にやらなくて良いよ」という逆の反応を体がもたらしてしまうからだと言われているのです。
確かに、「日本一の無責任男」として一世を風靡した、今は亡き植木等さんではありませんが、リラックスし過ぎると惰性になって、エネルギーも低下するのでしょうが、「やらねばならない」と思い込み過ぎるのも危険なのかも知れません。
とにかく人は、自分の将来性に不安を感じることが強くなり過ぎるにつれ「成功しなければならない」という思い込みが強くなってしまうのですが、結局、心のエネルギーが疲れてくるので、自己防衛能力と共にうまく行かなくなるパターンも出てくるのです。
正直、最近、宝石業界においても「えっ!そんな事まで僕に任せるの?」「そんなに期待されても」「そんな僕は大した事ないし・・・」みたいな話を多く頂くのですが、「ものは試しで、いっちょやってみよう!」みたいなノリの要素を持ちながら、皆さんの支えのもとでやらせて貰っています。だから楽しいし、成果も出易いのでしょうね。