そんな時代なのである
何か判らない単語が出てくると、ネット上で単語を打つと「Wikipedia」(ウィキペディア)で直ぐに検索出来る。
ネットが普及する前は、考えられなかった事である。
「Wikipedia」(ウィキペディア)は、非営利目的のオンラインで公開されている百科事典サイトで、誰でも編集可能で、新しいページを追加したり、別の人が書き込んだ内容を編集して保存することができるというものだ。
Wikiの語源はハワイ語の「wikiwiki」(「急ぐ」などの意味)で、昔であれば何十人という専門家が何十年と掛けて作り上げたものが、内容の正確性の有無は別として、今ではドンドンと何百万人という物知りな人がネット上で、瞬時に更新して行っている時代なのである。
例えばテレビで活躍しているタレントもそうだ。
昔なら、一つのネタで何年かは人気を引っ張れたのだが、今はネット上でも情報が繁栄し、飽きが早くなる為、数ヶ月で同じネタでは稼げなくなる。
ワールドカップにおけるサッカーも同じで、これぞ完璧な必勝パターンだと思っていても、昔だと研究に何年も費やさなければ対抗策が見出せなかったものが、今では次の試合までに徹底的に研究されまくっている様な時代なのである。
本日も真珠屋さんの新たなチラシ構成を考えていたのだが、前回が当たったからと言って、同じものは繰り返せない。
やはり、新たなネタが必要になる。
宝飾業界やメガネ業界に携わる経営者の方だと、「マーケティングの真髄」は熟知しているもので、今更、ランチェスターにおけるシェア理論やマーケットサイズの話を意気揚々と話しても、反応はなく、単品力マップ、MD構築、購買頻度指数におけるゾーン管理、アイテムパワー、RSS業態、仲良くなる接客コミュニケーション、呉服から来た催事の展開の仕方等々、全て今まで、やってきた事を土台として、今、何が必要であるかを答えなければならない。(また、これらの歴史と内容を知らなければ話にならなかった)
笑い話であるが、当時、「単品」と「狭属性」いう言葉の定義一つにしても、どちらがより細かいかと言う事でさえも、間違った事を言うと容赦なしにお客様からツッコミが入った。
だから鍛えられる。だから日々考える。そしてより、応用力が求められる、そんな時代なのである。