魅力のバロメーター
あなたは、どちらを採用しますか?
Aさん
「私は、小さな時から御社でメガネを購買して来ました。その為、御社の店長とも顔馴染みになれ、とても伸び伸びと皆さんが楽しく仕事をされているのに魅かれました。
その時から、就職するのは御社だと決めていたのです。宜しくお願い致します。」
Bさん
「学生時代にオプトメトリストの資格を獲りました。またドーム球場でビール売りのアルバイトをしていて、今でも最高売上の記録を持っています。
技術だけでなく、直接、お客様とのコミュニケーション出来る職業と考えた時、自分を活かせるメガネ業界で頑張りたいと思っております」
結局、どんなに情熱を持って、好きだ!と言ったとしても、人は、どう活かせるかが見えないと、なかなか採用に踏み切れないものです。
先日、あるダイヤモンドのメーカーさんと、タッグを組んで、これからの宝飾業界におけるシーンマーケティングの勉強会を実施して行こうという企画を立てていました。
その時に、先方が最も拘ったのは、「どこで開催するか!」です。
先方が言うには、会社の事務所や借り事務所はNG!
二流ホテルもNG!(僕から見たら、その候補のホテルも一流だったのですが・・・・)
誰もが憧れる様な、雰囲気の良いところでするのだと。
ミッドタウンのリッツなのか、ヒルズクラブなのか!
皆が、この場所にいるだけで一流の雰囲気を味わえる様なところ。
そういう空気の中に自分を漬ける事で、一流に自分を演出していくこと。
小さな殻に閉じ篭らないで、もっと世の中を知って範囲を広げる事。
なんかよく判らないのですが、勉強会でも何でも、内容の前に、ここに来たら何かが変わると思える様なところから始めなければならないのだと、教えていただきました。
そういえば、お客様と待ち合わせる時に、大衆的なドトールコーヒーよりも一杯1500円ぐらいのホテルにある喫茶店の方が、この人、凄いと思える錯覚を起こしたりしますよね。
さて、支離滅裂になってきたので、まとめますと、顧客に対する関係も同じだという事です。
「好きだ!好きだ!だから付き合ってください!」と口が酸っぱくなるぐらい言っても、その店や人に魅力がなければお客様は通い客にはなってくれません。
その魅力とは、お客様が、その店に期待し、想像できる具体的な価値観になります。
この店に来ると新たな発見や刺激があるのか!
雰囲気が凄く良くて、話をしているだけで癒されるのか!
自店は、何度もセールのアプローチをしなくても、月に何人ぐらいのお客様が通い客になってくれているのでしょう。
それが、自店が発信する魅力のバロメーターでしょうね。