体験を買う
初任給は、何に使いますか?と尋ねると、今の世代は一番に「貯金」と来る。
理由は、将来の生活に不安があるからだそうだ。
基本的に何かを購買するという動機の裏には、そこに興味というものが存在しているのである。
つまり、真っ先に「貯金」という人は、良かれ悪かれ興味よりも堅実で安心という守りを優先してしまっている形になる。
こんな時代でも沢山の新商品が毎日出てくる。
スマートフォンやi-padが欲しい。あんなの必要ないよ!という人もいるが、使って見なければ、その良さは決して判らない。
仮に一度購買してみると必ず、仕様が載っている雑誌や本を買う。すると使い勝手やアンドロイドとの比較や、新聞に出ている電子チラシの浸透記事等にも敏感になり、仲間とも共通の話題で盛り上がれる。
つまり、そういう体験の幅が広がり、一つのモノを通して、それが人生の経験として蓄積されてくるのだ。
確か所ジョージさんだったと思うのだが、ディズニーランドに行って、普通に帰ってきて「楽しかった」という様な旅行よりも、当日は休園でした!みたいな旅行が、たまにあった方が、話題が出来て面白いと感じられるのだと言っていた。
毎日決められた作業をこなす公務員の人達も本当に凄いと思うのだが、アホ、ボケ、カスと罵られながらも必死でよじ登って行く仕事の話の方が聞いていても楽しめたりする。
ゴルフもお金が掛かると言って、ゴルフをしない人にはゴルフの楽しさは永久に理解出来ないし、サッカーをした事もない人が、ワールドカップを見ても、経験してきた人以上に、サッカーのフォーメーションや選手の素晴らしい動きは見えてこない
ものだ。
もっと体験を買っていこう!人生を楽しもう!そういう空気が、今の不景気には必要なのではないだろうか?