幸せを作り出さないと
今日は、支援先の予定が変更になって、久しぶりに会社へ出社。
会社に出社するとテキストが出来上がるので嬉しくなる。
明日は、東北なので、そろそろ帰ろうと会社を出ると狙い済ましたかの様な大雨と強風。
傘を押さえながらも、駅に向かっていると前を歩いているのは、僕と同様に強風と戦っているクサカベさんではないか？
よし、ここは男らしく？ビックリさせようと、後ろから近付いて行き
「スゲエ～なぁ～オイ！」と叫ぶと、全然知らない人だった。
その人は、よほどビックリしたのであろう、口を空けたまま、凄い形相で睨まれたので、必死に3回も「間違えました。人違いです。すいません」と頭を下げた。
すっかり落胆しながらも、今度は自転車で家まで帰らなければならない試練が待っている。
すると、傘は駅を出た瞬間の強風で針金だけになってしまい、途中で止まることも捨てることも出来ないので針金を挿して帰るはめになってしまった。
こっちは、重いカバンをチャリに積んでバランスをとるのに必死だし、止まれば、きっとこけてしまう。周りからは「あいつ、針金挿してるけど、意味ないやんけ！」的な目で見られ、前からすれ違った小学生の団体に「今の何？」って大声で叫ばれ、それでも家路に着いた。全身ずぶ濡れで手には針金だけが残っていた。
それはそうと肝心のテキストだが、テーマは幸せ観とモノについてだった。
1人当たりのＧＤＰが一定水準を満たしていない時代であれば、モノが幸せをもたらしてくれる手段になる。
しかし、今の日本の様に一定水準を超えると、モノが必ずしも幸せをもたらしてくれるものにはならない。
幸せな家族を夢見て「庭付き一軒家」「ファミリーカー」「家族旅行」「家電」であったのが、個人に移り、パラサイトシングルを筆頭にブランドで幸せを保証できると信じられてきた。
しかし、それもまやかしで、そろそろ本気で婚活しないと、貯蓄しないと、資格を取らないと、とモノよりも優先される様になった。
100円均一ショップをはじめ、ユニクロが欲しい訳でも、ＺＯＦＦで5000円のメガネや270円になった牛丼や280円の鳥貴族に行きたい訳でもない。
出来れば、買わずに済むなら、それで良いのだけど、仕方なく安く済ませようと思っているに過ぎない。だから、どこかで限界が来る。そこに買えるという消費の喜びが伴わないからだ。
今、僕が最も恐れているのは、「ゆとり教育」で育った10代から20代前半の若者だ。
今日は、たまたま今年入社の新人達が、満面の笑顔で1人1人挨拶に回っていたのだが、途中で、あの営業的？もとい、希望に満ちたスタイルが怖くなってタバコ部屋に逃げ出してしまった。
彼らは、生れた時から何でも揃っていた。
知りたい情報があれば、人とのコミュニケーション抜きにネットで簡単検索できた。
今、何が欲しい？
車欲しい？・・・いらな～い。
美味しいもの食べる？・・・・別にいいよ。鳥ッキー（鳥貴族のこと）でも
婚約リングは・・・・・・・・それよりもXperiaが良い。
時計は・・・・・・・・・・・付けないもん。
本当に怖い。これでは商売にならない。宝石のブライダルマーケットも何もかも、この「ゆとり世代」が壊してしまうかも知れない。
これから人数が、益々減ってくるのに、新たな幸せ観を考え出さないと、この延長には物価消費が増える筈が無い。
