顧客周り
昔、社員旅行で福井の東尋坊に行くことがあった。50メートル以上もの上から海面を見る光景は圧巻で、危なく吸い込まれそうになるところだったのだが、一緒に見ていた周りの人は、いっせいに退いていた。
その東尋坊という変わった名前の所以も、昔、悪行を尽くした怪力坊主である東尋坊と呼ばれる人物がおったそうな。その坊主は、自分の恋敵であった真柄覚念という姑息な坊主の作戦に、まんまと騙されてしまい東尋坊の崖の上から落とされたところから始まったそうだ。
でも先日、福井に住む昔ながらの人に聞くと、実際は、唐から日本に侵略して来るのを防ぐ為の防波堤という役割をしていた事より「唐人防」という名前が正式な所以であったのだそうだ。
相変わらず歴史というものは、それが例え作り話であっても何百年も伝わると真実になるものだ。今、僕らが学んできた歴史の中には、どれだけの真実が伝えられていたのだろう。
今日は島根県へ・・・・とても遠い。
おまけに前の特急電車が新幹線との接続待ちで20分以上遅れてしまった為、僕が乗っていた電車も待機していた。
当然、こっちも新山口から新幹線との接続があるので、同じ様に5分ぐらい新幹線が接続待ちしてくれるものとばかり思っていたら、おそらく人数が少なかったのだろう。そのまま「申し訳ございません」と行ってしまった。おかげで1時間以上も新山口で待つはめに・・・・・理不尽極まりない。
怒っていても仕方ないので、話を戻すと、本日のお伺い先は呉服店であってフォトスタジオやメガネ店も営んでいる路面店だ。
さすがに呉服店である。普通に店で待っているだけではお客様が来店されることは、ほとんどない。だから顧客周りを積極的に行っており、こちらからお伺いする。1ヶ月1人当たり150人！！これが目標であることを黒板が物語っていた。
その150人の中でも訪問の目的分けが明確に行われていた。１つは、セールの話を一切せずに、仲良くなる
ためだけの訪問であり、もう一つがセールの案内の訪問である。
当初は、セールの案内ばかり行っていたのだそうだが、誕生日や家族構成、在宅時間を含む情報収集の為の訪問を行いだす事によって、その顧客とのコミュニケーションの大切さが実感でき、すこぶる業績は好調な様だ。
リストをよく見ると150人の訪問予定顧客一覧の下に手書きで加えられたものがあった。この加えられたリストは訪問したお客様が別のお客様を紹介して頂いたものであるらしい。
新規も開拓出来ている。・・・・凄い仲良しパワー。
早速、メガネの部隊も、「地元密着で顧客1人1人と仲良くなろう大作戦」としまして、修理カタログと自己紹介文と自店で作成した耳より新聞を届けることから始めることにした。
