確信が持てるまで
地面から50センチ離したハシゴの上を歩くことは誰にでも出来るけど、50メートル離すと誰もが渡れなくなる。同じハシゴなのに、同じ幅なのに、そこに余裕がないというだけで、足が竦むものだ。
経営者は迷ってはいけない。迷うと従業員が迷い、お客様が迷い出す。
よく「成功したいのです!」と言われる経営者がいる。そこで「どういう風に成功したいのですか?」と聞くと大体、返事に困られてしまう。
成功は外部から見た姿で、内部から見た姿は幸せだ。そこをよく履き違えてしまう。
だったら、成功とは本来、幸せとは相反するもので、気負わず自分らしく生きている事に幸せが存在するのだが、経営という数値も合わせて見て成功という外からの概念へと転換していくものである。
「この出店に社運をかけています」「このチラシに賭けています」
そんな簡単に社運をかけてはダメだ。賭けるものでない。
リスクをしっかりと確認して、一つ一つ不安要素を潰していき、何度も何度も自分で確認して絵が描けなければ一気に流れが変わってしまう。
50メートルのハシゴ、僕なら渡った人の体重を調べ、何歩かの歩数を調べ、風速、速度を調べ、ハシゴの丈さを調べ、気がつく限りの調査をしてから渡る。
慎重だとか臆病だとか言われても関係ない。確信が持てるまで動かない。
何故なら、笑われようとも、他の誰でもない。最終責任は自分自身だからだ。( ̄ー ̄)