お客様が喜ぶこと
ある商店街の活性化の話を相談された。その商店街では空き店舗対策として全国から有数
のスペシャリストを集めてきて、市を巻き込んだプランを策定している。
その中には、「お年寄りに優しい演出」「子供と一緒に楽しめる場所の設置」「モノ作り
の街なので、蕎麦打ちが体験出来たり、陶器やメガネが作れたり出来るような商店街に」
等々を含めて様々なプランが出ているのだけど、なかなか実行に進めていない。
僕は、「それを商店街に来ているお客様が、望んでいるかどうかが大切です。望んでない
事を自己満足で展開しても失敗しますよ。それよりも、飲食できる箇所がほとんどないの
で、ドトールでもラーメン屋でも商店街に来られたお客様の滞在時間を延ばす工夫をされ
たら」と言ってきたのですが、そっちの方が何倍も回りの人には喜ばれていた気がしま
す。ヾ(@^(∞)^@)ノ
よく宝石やメガネ店がバーゲン目玉価格が掲載したチラシを打ったりするのですが、バー
ゲンハンター的なお客様が来ると社員総出で嫌がります。それなら出さなきゃ良いのに、
店の都合だけで睨まれるお客様が本当に可哀想になります。
また、日替わり目玉品等を3本か5本など店の都合で限定しますが、その商品自体で利益が
上がらないとブツブツ言っているお店も不思議です。とてもお得でリピートが効かないか
ら目玉品としてチラシやDMに掲載しているのに、その目玉で十分に儲けられると思って
いる神経が判りません。
かと言って、ディスカウントではろくな客が来ないからと銀座に出してもおかしくないく
らいの綺麗な外観で素敵なブランドを置いてイメージを高めているお店もありますが、果
たして町の住人でスーパーみたいなところで買物しない人が、どれだけ住んでいるのでし
ょうか?
だらだらと書いてしまいましたが、要は、目の前のお客様を見て下さい。
判らなければ聞いて見て下さい。
雑誌やテレビが持って来る様な2次的な情報に翻弄されず、しっかりと自分の目の前のお
客様が、どうすれば、次回も来てくれるか?どうしたらもっと喜んでくれるか?まずは、
それだけで良いのです。