黒子に徹する
「コンサルタントは黒子で良いのだ!」という言葉を弊社社長の小山さんが、よく口にします。
黒子は、もともと歌舞伎 などで、黒装束を着用し役者の介添や舞台装置を操作する人が黒衣 (くろご)を着ていた事から決して表に出ることは、ないが影の立役者的な意味が含まれています。
よく出る話ですが、日本三景の一つに宮島があり、天の橋立や松嶋の様な自然が作り上げたものでなく、海の中に赤い鳥居が立てるという明らかに人為的に作り上げられたものです。
1996年には世界文化遺産にまで認定され6トンの石や特殊な楔で自分の重みだけで立っているこの不思議がものを誰がいつ何の目的に立てたのかも判りません。
また誰もが知っている「ねこふんじゃった」という音楽も、未だに作曲者も不明のまま、でも今も弾かれ続けています。
結局、彼ら?にとっては、別に自分の名前がどうとか有名になるとかでなく、人を楽しませたいという事に徹した中、生れたものであって、それが後世に継がれていく美学なのですね。
お店においても同じ、店長は黒子に徹して、全体の業務をスムーズに回すべきだし、誰が企画したや誰が売ったか何て野暮な事に拘ることなく、もっと裏方の美学というものに徹して貰いたいと常に言い続けています。
私の支援先でも、そんな黒子に徹している店長のいる店は、不思議と、どこか光り輝いて見え、顧客も楽しそうに思えます。