商売人の想い
小商圏にある町のメガネ専門店にセレクト系のメガネが入荷しました。
999.9やジャポニスム程ではありませんが、ある程度の在庫を導入されました。
全体の商品構成という観点から言えば、このメガネ店にワンブランドで、これだけの在庫スペースを取ったとしても、きっと余る事は間違いありませんので、普通のコンサルタントであれば
「何で導入したのですか??」と尋ねまくることでしょう。でも、それを見た僕は、凄く嬉しくなって、「これで、●●社長の想いに共感されるフアンのお客様を100人作りましょうね」とだけお伝えしました。
売れ筋ブランドメガネや低単価セットのメガネは、確かに回転します。でも、そこに販売する側の情熱や想いがお客様に伝わっているかと言うと、疑問が残ります。
やっぱり、店主と言えども商売人です。売れる売れない関係なしに、自分が良いと思ったメガネを熱くお客様に語り、それに共感して購買していただいた時の感動は、この商売をやっていて良かったと本当に実感できる瞬間なのです。
私は、その大切な想いの部分を忘れていない事が嬉しいのです。
先日、販売コーディネート勉強会で参加者の販売員さん1人1人が、今、自分が掛けているメガネをジャパネットタカタ社長の様に皆にアピールして貰う時間がありました。その会話を聞くと、話し方の上手い下手ではなく、一番、聞いていて伝わるのは、そのメガネに、その販売員さんが、どれだけ惚れ込んでいるかどうかの温度でした。
今、自分が掛けて貰いたいと本気で思えるメガネが、そこにあるでしょうか?
顧客というものは、そういう心の部分における繋がりから生れる様な気がします。