シェア50%
あるショッピングセンターに3件宝石店が入っています。12月だけで3店の宝石売上の合計が3,800万円でした。自店が、この3店の中で支持率50%(つまり宝石を購買しようと思ったお客様の2人に1人が自店で購買する)を獲得すれば売上1,900万円を達成できる事になります。これがシェアですが、50%と言うと、判り易く言うと携帯電話の市場でも、新規増減率でNO1のソフトバンクだけがマスコミに、もてはやされたりしますが、所詮、携帯契約数のNO1は圧倒的にNTTドコモで、約市場シェアの50%を取っています。
つまり2人に1人がドコモの携帯を持っている訳ですので、商圏内不動の地位は、50%のマーケットをそこで取れるかどうかです。
では、どこを見て商圏内のシェアを見極めるかと申しますと、現在、見えてくるのは、せいぜい3店舗程度の範囲に絞り込まれ、自店が判断した直接関わる競合店(ライバル店)として設定されるものであると思えてきました。
これはSC内であっても路面店であろうとも、立地条件も含めて、自店がシェアの半分を獲得することを目標にし、それが出来れば、次は、商圏内のマーケットのリーダー的な立場になる訳で、新たな需要を創出して行く仕掛けを考えて行くことが求められるものなのかも知れません。
何故、こんな話をするかと、最近、突出した脅威の売上を作り出した店舗が出てくる機会が多く、先日もあるメガネ店のご支援先がSC内で売場を拡張した中で、売上が倍近くで推移しており、その反面、他店のメガネ店の売上が半分以下にまで落ちてしまっている現象を間の当たりにしました。昨年の前半までとは、明らかに傾向が異なり、ユニクロはじめ、マクドナルドや吉野家の様に顧客の集中化が起こり出して来ている様に感じます。
選ばれるか、選ばれないか?生き残れるか生き残れないか?
全ては目の前の顧客1人1人の感情が決めるだけですが、そのチャンスをものに出来るかどうかは、経営者の情報アンテナ次第ですね。