お店の質以外何ものでもありません
営業に行くと面白いもので、ダメな会社は来客に自分の名前を名乗らせてしまう。
それに対して、しっかりと情報が伝達され統率されている会社は、決して名乗らせず、先方から声をかけてくれるものです。
メガネ店も一緒で、加工完成後、お客様が出来上がりのメガネを受け取りに来られた時に、当たり前にお名前を聞いているものです。
こんなちょっとした気遣いが出来ない段階で「何が地元密着型の顧客管理だ!」と思ってしまうものですが、なかなか出来ていないところを見ると、世のメガネ店の多くが意識をされていないのでしょうね。
先日、あるご支援先の専務に送られてきたアパレル店からのDMを拝見する機会がありました。
そのアパレルショップは、まだ出来たばかりの新店だったそうですが、そこから送られてきたDMは、素晴らしいものでした。中身は担当者と社長からの手紙とデジカメで撮った商品の写真が、それぞれ入っており、商品には、一つ一つ手書きで、お客様にお薦めするメッセージが添えられていたのです。この手のDMは、今から10年前に専門店のセミナーでレスポンス率100%DMという内容でアパレルショップ向けに紹介させて頂いた記憶があったのですが、それをそのまま実践されている店舗が、あるのだと思うと、とても嬉しく新鮮に感じることが出来ました。
結局、他店と同じことをしていても差は出来ません。お礼状にしろ、手紙にしろ、人に向けて出すものですから、どれだけ、そこに手を掛けたり、心配り出来るかが、そのお店の質になるのだと思います。全て手書きでなくても良いのですが、それも含めてお店の質以外何ものでもありません。
例えば、自店が宝石店なら、業務終了後にでも、日頃お世話になっているお客様に対して、家までお伺いし「本日はお誕生日おめでとうございます。」と言って花束とメッセージカードか何かを添えて、お届けすれば、感動されて、その喜びがまた自店を育ててくれるのにと感じている今日この頃でした。