チーム構成
ゴルフは、ドライバーからパターまで最大14本のクラブを使いながらパットの目標に向かって行うスポーツです。よく人生に例えられますが林の中にボールが入ってしまったり、バンカーに打ち込んだり、雨が降り、風が吹く中で、いかに少ない打数でホールインするかという目的を達成するために、シャフトの長さやフェイスの角度など、微妙に異なる14本のクラブを様々な場面で使い分けて行きます。
野球も同じで巨人の様に財源にものを言わせてホームランバッターばかり並べた打線が、必ず優勝するかと言えば、それも難しく、送りバントに徹することが出来る打者がいたり、盗塁を決め込むランナーや内安打を稼ぐ者。そして犠牲フライをポイントで打てることが出来る打者がいたり、守備でチームに貢献する者もいて初めて野球というゲームを楽しむことが出来るのだと思いませんか。つまり、会社も同じで、全員が全員、ゴルフで言えばドライバーだけを何本も揃えてラウンドする様な愚かなことをしない様に、それぞれ役割があって始めて店が運営出来るものなのではないでしょか。しかし、一部の経営者は、自店の販売員を全員、4番打者になって貰おうとします。腕力が備わっていないのに練習という教育を詰込みホームランが打てなければ、その人格まで否定してしまう様な事を時には口走ったりもしてしまいます。
はっきりと言います。別に数字を上げることを否定している訳でなく、偏ったメンバー構成で勝てるほど、このプロの世界は甘くないのです。全ての分野で100点満点をとれるスーパーマンばかりを揃えることが、古今未曾有において存在しないのであれば、どんな状況になっても対応出来るバランスの取れたチーム構成で試合に臨むことが、勝ち続ける王道である様な気を最近、感じてなりません。