無理せずに
新しい家に引越しするから、家具を新調する。
旅行に行くから新しい服やバッグを揃える。
サーフインをやる為に、車を買い替える。
印象を変えたいのでメガネも新しくする。
今度、社交ダンスの発表会があるから、首もとに飾る宝石が欲しくなる。
サイクリングに出かけるので、オークリー等のサングラスに興味を持つ。
自分の誕生日記念として、ちょっと頑張って高級時計を買ってみる。
この様にモノを動かすには、その前にコトを動かさなければ始まりません。
人は、そのコトをより楽しむ為に、モノを揃えていくものです。
しかし、毎日流れるニュースを見ていると「格差社会」「地方の疲弊」「医療介護や年金制度の破綻」「福祉扶助の削減と廃止」「財源の枯渇」「サブプライム損失」「理解出来ない異常殺人」等々の情報が流れています。
そこで、ポイントは、少し前なら、贅沢かもしれないけど無理をすれば買えていた中流顧客層が、無理をせずに無難な商品にしておこうという傾向になるのが最も怖いのです。
例えば、折角のゴールデンウイーク、少し無理をすればヨーロッパに行けると思っていた層が、無理してまでヨーロッパに行く必要もないので近くの公園にしておこうとなってしまえば、それこそ、モノは動きません。
これが、宝飾業界、メガネ業界、問わず、今一番、課題となっている中流顧客層が、無理せずにシフトしている為の単価下落の要因でもあるのです。