思いやりの力
中小商圏内のショッピングセンターに入っている宝石店があります。
その店は、別に立地が良い場所でも凄い商品がある訳でもありませんが、昨年対比を6年以上も伸ばし続けており、現在も更新中です。例えば、ショッピングセンターのお店で12月は、3500万円という実績を催事ではなく、純粋に店頭で出していることからも、その強さが伺えます。
そこで、その会社の店長会の時に以下の様なやりとりがあったと社長から報告を受けました。
マネージャー
「●●店長の店は、凄いね、何か心掛けている事があるの?」
店長
「僕は、メンバーに対して数字の事をあまり言わない様にしています。数字は、僕の責任なので。それよりもチーム一体化に向けたことばかり細かく言っています。例えば、毎朝、お店をオープンする前には床磨きをメンバーが、するのですが、次の日のシフトを見て人数が少なければ、前日のお店を閉めた後、メンバーが残って床磨きをしておいてあげると言った様なことです。そして「床磨きしておいたからね!」という置き手紙を見た次の日のメンバーは、きっと感謝するでしょう。こういうこと1つ1つがチームワークを育ていける訳で、そういうメンバーがいるお店にして行かなければ成長はして行かないと思っています。自分1人が出来ることなんて、たかがしれてますので、やはり皆が協力し合って始めてお客様から好かれるお店になれると思いますので」
マネージャー
「もし、それでお店や店長の数字が行かなかったら、店長はどうするのですか?」
店長
「そうですね。そしたらまた、毎朝、僕が床磨きをするだけのことです」
このやり取りを聞いていた社長は、「やっぱりウチの会社は、これが命なんだ」と大変感激されたのです。
これは、言葉で言うと簡単なのですが、僕もいつもマネージャー&店長MD勉強会で、彼の報告や発言を聞いていますが、いつもニコニコと本当に親しみやすく、それでいて2年先、3年先を見据えた発言に感心させられます。
また機会があれば、このブログの中で彼の発言を取り上げて行きますね。