何だこの時計は
おっ!何だ、この時計は???RELAX
何か所ジョージさんがテレビで自分の愛用ウオッチで見せて、雑誌にも取り上げられた時計だそうです。1万円前後でディトナやサブマリーナやGMTマスター等々の人気モデルの明らかなコピー版があり、インターネットで検索しても「在庫なし」の超人気商品らしい。
パッと見たら確かにロレックス。でも職人の指を指す王冠マークの1本が折れている。バンドは、スケルトン。
確かに、このRELAXがロレックス本体に対してどこまでシャレが通用するか判りませんが、私の中で非常に面白いと感じた時計でした。
ある本にこういう教訓が書いてありました。
「自分自身の問題と認識だけにとらわれず、相手の状況認識も十分に把握すること」
1912年のセオドア・ルーズベルト大統領選挙で、ルーズベルト陣営は、彼の写真を表紙にした小冊子を300万部作りました。しかし、いざ配布をしようとしたら、その写真にモフェットスタジオの文字が一緒にプリントされていたのです。モフェットは、著作権を含め、お金にうるさい人で有名な為、これをこのまま使えば、最低一冊につき、1ドル以上の写真使用料が発生してしまいます。そこで、悩んだルーズベルト陣営は、モフェット社に電報を送ることにしました。
「当方は、ルーズベルトの写真を表紙にあしらった数百万部の小冊子を配布することが決定した。これは、そちらのスタジオにとって、非常に大きな宣伝になることは間違いない。この宣伝に対して、当方へ、いくらお支払いのご意向か、至急返答されたし」
すると、すぐに返答がされ
「この様な支払いをしたことがありませんが、事情をかんがみて、250ドルをお支払いします」
これは、ルーズベルト陣営から見れば300万部を破棄するか、著作料を支払うか、大きな賭けに出たのですが、交渉を上手に、相手方の利益を強調することによって、250ドルの利益を逆に得たというエピソードです。
RELAXの今後の動向が気になります。