あんたプロでっしゃろ!
いつも通りタクシーで駅からご支援先に向かう時に、タクシーの運転手が「お客さん、どの道で行きましょうか?」と聞いてきました。私は、そんな時、いつも「運転手さんにお任せします」と笑って答えているのですが、本当は、この問いかけが一番ムカッと来るのです。内心は「あんたは運転のプロでっしゃろ!この辺の地理に詳しくなくてどないするんや!プロのあんたが、どの道、通ったら良いか判らへんのに、素人の俺が判る筈なんてあるかいな!」と思ってしまいます。世の中にある仕事の世界においてはプロしか存在しません。
だから「私は見習いです」「私は、まだ入社して3ヶ月しか経っていませんので」「私は、まだまだセミプロみたいな存在でして」という言葉を聞くと言い訳をしている以外、何ものでもないのです。これでは、代金を頂戴している仕事としての姿勢が甘すぎると思いませんか?
そんな中、本日、支援先で2人の店長を含めて常務に12月までの企画のプレゼンテーションをして貰いました。この会社では、店長が自主責任のもと、企画の提案を常務に行い、通れば、その企画を進めることが出来、ダメだともう一度練り直さなければなりません。そこで、1人の店長が、真珠フェアで500万円を3日間で作ると断言したのは良いのですが、計画を聞いていても、あまり実現性がありません。
少なくとも、私の経験上、それでは、300万円作れて上々的な計画でした。明らかに、その話の中で店長は、行動を抑えて実施しようとしているのですが、聞いている内に、朝のタクシーの運転手の顔を思い出して、10分間、我慢したのち
「腹をくくれ!あんたは、店長という仕事のプロやろ!行かなかった時の為に言い訳出来る逃げ 道を今から準備してるな!」
と怒鳴っていました。その情熱?を感じたのか、店長も快く考え方を改めて頂き、非常に前向きな計画で進みだすことになりそうです。
その後、何故か判りませんが、社長の秘書さんから「お疲れでしょう、お茶をどうぞ」と出されました。しばらく、お茶に立った茶柱を眺めていました。
だって、プロはプロとして宣言するところから始まるんですもん。