結果だけで楽しい社会
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この記事を書いている人 - WRITER -
元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。
全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。
すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。
「歌が上手くなりたい」と「上手く歌が歌える」の意味は全く異なってきます。前者は、歌が上手くなるために技術を磨くプロセスを示すことに対して後者は、「歌が上手い」という結果だけを求めています。近頃、世の中は、こういう「何をすれば」を省略して「こうなる」だけを求める風潮になっている様に感じてしまいます。クリームパンの皮は食べずにクリームだけを食べる人。登山をせずに直接リフトで上がってしまって景色を眺める人。格闘技の試合もビデオに撮って結果だけを早送りで見る人。日頃の食生活を意識する訳でもなく、手短に必要な栄養サプリだけを飲む人。旅行というよりも日帰り温泉ツアーで目的を達成する人やビリーのビデオを見て痩せ様と思っている人、そしてあげくの果てにはクリスマスだけの彼氏等々。全て過程をすっ飛ばしている様です。だからビンテージのジーンズも人気が出て来たりします。自分で「味」を出すプロセスには興味はないけど、既に出来ている「味」に愛着を感じるという逆転現象なのです。
まさに時代は「瞬間充実消費」になり、あれやこれやではなく、パッと結論出て、それで解決できる。売上を上げることも同様、達成感などいらなくて達成だけが強く求められるということかも知れませんね。
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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。
全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。
すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。