サナトリウム
サナトリウムという言葉を皆さんはご存知でしょうか?これは調べると従来からあったSanitarium(保養所)と「健康」を意味するラテン語のsanitasの部分を科学的な治療、手当の意味を付け加えてることを強調するため「治る」という意味の動詞sanoに置き換えることで作られた造語らしいです。まっ!これはどっちでも良いのですが、
今、日本はサナトリウム的な「浄化消費」に向かっています。疲れを癒すヒーリング系や体の中から綺麗にしていくサプリ系、そして除菌抗菌の清潔系から悪い気を払う気功やお守り系等々、世の中はサナトリウム症候群に掛かっている人が増えてきているのです。これは全て情報の氾濫によって生まれた消費になります。今の様に情報が飛び回っていない頃において、ウツ病という病名も、邪気やストレス、体の栄養素、つり革の菌事体さほど気にしていなかった様な気がしています。それが、問題のあった「あるある大辞典」しかり、様々な真実かどうかも確信のないマスコミ情報がドンドンと蓄積されて、頭も体も心も「悪いもの」だらけになってしまったのかもしれません。マッサージを受けて「お客さん、相当、疲れが溜まっていますよ。ストレスは危険ですよ」と言われたり、霊媒師に「悪い霊が憑いています。お払いをしておきましょう」と言われたりすると、意識していなかったものが急に心配になって、今スグ治して欲しい、祓って欲しいと思ってしまうものです。コレは半分、脅しですね。
ここで申し上げたいことは、我々が扱っているモノもサナトリウムの一部です。
しかし、それらは、変な霊媒師の様な人の弱みに付け込む様なモノではなく、お客様の気持ちが前向きに楽しくなる要素なのです。あなたと話出来て元気が出た。あなたと話が出来て凄く楽しかった。その結果、モノを通して、また人生が一つ楽しくなっていくということは、モノ商売における本質なのかもしれませんね。