何を売るかを把握
「お薦めは何ですか?」と、僕は居酒屋さんに行ったら必ず聞きます。言葉に詰まって厨房へと聞きに行く社員やアルバイトを見ると、それだけでそのお店の教育レベルと店長や会社の資質が瞬時に把握することが出来ます。優秀な店舗は必ず売場会議というものを開いています。その会議の内容は、当然、千差万別あると思いますが、通常、月初めに店頭で設定した「自店で今月売るべき商品」に対してセールスポイントを考えたり、コーディネートを考えたりする時間をこの会議の中に折り込んでいるものです。それを毎朝の朝礼で確認したりするものですが、これを毎日続けていくことによって自店の中で1つの基準が生まれて行きます。大体、売れ筋商品やヒット流行商品なんていうものは、どこの店も一緒で売れると直ぐになくなっていくものです。しかし、自店から自店だけの売れ筋商品を出していくことが出来れば、必ず、その分、売上実績を伸ばしていくことが可能になるはず。つまり、売れ筋商品だけを売っている店舗は、それを売り切ってしまえば、それで終わり、次の売れ筋をメーカーに期待するだけで、死に筋商品が残って行きます。しかし活性化出来ているお店は、売れ筋商品とは別に自店で「店としてのお薦め品」をもう一つ作り出し積極的に皆が販売していけているのです。そしてその差が店頭でそのまま出ているだけなのです。
「今ね、私達の中でこれがヒットしているのですよ。こちらの商品ご存知でした?この商品は、ここに大きく飾ってあるのにも理由がありましてね・・・・」