コンシェルジュ
あるご支援先の常務は店頭に呼ばれない限り一切出ていませんが、売上は常に全従業員の中でもトップの成績を出し、3ヶ月連続で1000万円を超えています。常務の仕事は、全店舗の企画の立案や商品の仕入れ、データーの分析、各店長への勉強会等、非常に多忙な業務があっても現場の誰よりも実績を出せているのは、その性格と人柄の良さなのかも知れません。
「僕の携帯の番号をお教えしておきますので、何かありましたら、いつでもお電話下さいね」と言える販売員はなかなか全国にも存在しませんが、サービスの原則はここにある様な気もします。だから常務の携帯には、よくお客様からかかって来ます。商品の問い合わせや、フェアの案内に対する問い合わせ、お店に何時行くのかという確認の電話、そして時には人生相談的なことや、結婚をしたり、会社で昇進したという祝い事等も。
隣でその電話の対応をしている姿を見ていると「これは大変だ!」と誰もが感じる事かもしれませんが、自分の為に、例え5分でも時間を作ってくれた常務に対して、自分のコンセルジュとしての位置づけを実感でき、その感謝の印として商品を買ったり、友達を紹介してくれているのだと思います。
これからのサービスは、商品を購買して頂いてからが非常に重要になって来ています。モノが溢れているこの状況の中で、販売員は売りっぱなしではなく、お礼状を送るだけの自己満足でもなく、自分が、どれだけ真剣にお客様へ、その商品を提案したのかの情熱と、満足して頂いた中で、またお会いしたいという想いが、この携帯電話を自腹で購入している姿勢からも伺えることだと思います。