補聴器の客層
お年寄りが街に出ようと思うと大変な労力を必要とします。車の運転もそうですが、歩くことも普通の私達と比べると付加がたくさんあります。そんな中、メガネ店で補聴器のフェアがあるから来て下さいと言っても「はい、判りました」と一筋縄に行かないところが、このフェアの難しいところです。
まず、補聴器の客層に対しては大きく2つに判れます。自分で購買する層と、家族に連れられて購買される層です。前者に対しては、事前の案内とお電話の予約取りで車を走らせ家までお迎えに伺うスタイルをお店ではとられています。その他の来店確約が取れているお客様も、一緒に迎えに行くことも時間の余裕のあるお年寄りの方だと自然に了承してくれたりもします。これは、来店までの付加を解消させる店頭までお連れするスタイルです。一昔前の呉服店催事のようですが、結構、有効なサービスだそうです。後者に対しては、その家族が対象の場合です。家族の場合は、同時に付き添いの方の理解が絶対条件です。例えば、補聴器を本人が、その時に購買されても、当の本人自体あまり必要と思っていませんので、聞こえづらくても自分から不満を言ったりするケースは少なくなります。その分、注意しなければならないことは、補聴器をつけている本人が使わなくなってしまった場合やあまり聞こえていないと感じた時に、家族から返品等の対応を求められるケースが少なからずあるものです。しっかりと理解して頂き、一緒に慣れて頂く様にしていくことがポイントとなるのです。
これからの高齢化社会において補聴器を必要とする方は増えてくるでしょう。その時、価格の安さや認知率の向上も当然シェアを上げる必要項目ですが、同時に仕組みの構築も準備していくことが求められているのです。