粘り強さ
人にも「飽きっぽい人」と「粘り強い人」がいるように、企業にも「飽きっぽい店」と「粘り強い店」とがあります。飽きっぽいお店は、どんなに良い取り組みを始められても、長続きが出来ず、自分達に備わる力にまで高められず挫折しています。それに対して、粘り強いお店は、一旦決めたことに対しては、組織全体で取り組み、持ち前の粘り強さを発揮することによって、短期的な業績向上だけでなく、本質的な競争力を持つレベルにまで高められています。この違いは、全ての会社の性格を物語っています。「手書きのお礼状」にしろ、「ピアス倶楽部」や「ポイントカード」「誕生日プレゼント」「電池交換保証券」「朝のロールプレイング」「MD管理表」等々にしても「様々なことを取り組んでいましたが、どれも長続きしないのです。」という当事者意識のない一言を経営者を始め、幹部がはいたら、その会社は要注意です。何故なら、それは「続かない」のではなく「続けよう」という意志や能力が、体質として欠落しているからなのです。
キャノンはレーザープリンターの製品化までに21年、バブルジェットで26年の歳月を艱難辛苦に耐えて生み出しました。成功している人もそうです。全て忍耐と執念の中から大きな果実を生み出していることばかりです。宝箱なんて、そこら中に落ちている訳などありませんし、そんな箱があれば、凄い競争率で、自分が手に入れられる確率なんて宝くじに当たるよりも低いものです。「継続は力なり、力は自分で身につけるものである。」この言葉の意味を最近、非常に実感しています。