自分が走ることが大切
「他人を走らせようと思ったら、まず自分が走ることである」とは、スウェーデンに昔から伝わっている諺です。これは口先だけで何も行動を起こさない人にとっては非常に良い薬になるかもしれません。というのも今日は久しぶりにメガネ店のご支援先で電話ロールプレイングの例を披露しました。基本的には、私自身の役割として催事の準備に当たって店長を含め、販売スタッフの電話アプローチを聞いて、良い部分や注意した方が良いと思われる部分をチェックしていたのですが、最後に「モデルを見せて聞かせて下さい」と言われました。何年もやっていなかったのと、予期せぬ出来事であったので、「部下にお願いしようかな」とスケベ心が一瞬、頭の片隅を過ぎったのですが、緊張しながらも皆さんの前で、私自身が披露させて頂きました。
結果、皆さんから褒めて頂いて事なきを得たのですが、やはり口先だけで評論しているだけでは、ただのインストラクターであって、コンサルタントとして信用を頂くには、自分がやって見せることが基本にあるという大切さを改めて実感した次第です。
私達は、どんな仕事をするにおいても直接、又は間接的に他者の協力を得てやっているものです。その際、他者は仕事相手の勢いにテンポを合わせた形で自分の行動を決めているのかも知れません。積極的にテンポ良く、仕事をこなしていける人には、それに応じて周りの人もいつのまにか、そのテンポに合わせてくれています。仮にそのテンポに合わせられない人がいれば、いつのまにか、そのテンポに合わせられる人に交代していくものかも知れません。つまり自分が率先して行うことが大切で、あれをしろ、これをしろとスタッフにばかり指示している経営者や幹部は、もう一度、部下が動かない理由をこの格言に見出して頂きたいと思います。