商は笑なり
「商売繁盛の秘訣は一言で言うと何ですか?」という問いに対して「それは陽気です。」と答えたのが、故・松下幸之助氏でした。
これは船井総研で言うと「プラス志向」の考え方そのもので、明るく考えて明るく行動することの大切さを伝えておられるものだと思います。
明るく考えるという事は、何事も肯定的に解釈する心の余裕を持ち続けていたいということであり、どんな物事も受けての考え方次第で幸か不幸になるものです。例え、その時に損な役割を引き受けてしまったと想っても、そこから色々な事が学べ、後になると非常に大切な時間であったと思い直せることが、必ず私達の人生において一度や二度存在していたはずです。この事がよく判っている経営者であるなら、自分が出逢うあらゆる出来事に対して「自分を成長させて貰える機会が来た。今度はどんな事に気づき、何を勉強させて頂けるのかな」と前向きに明るく解釈できるようになるのです。
今日、なにげなく新聞を読んでいたら東京の荒川区商店街にある「豆腐店の経営者夫婦が客数減少と先行き不安の為に自殺した」という記事を見かけた時、ふと、上記の様なことを感じました。
「悲しいから泣くのであり、泣くから悲しくなるのだ」
つまり、行動と考え方は表裏一体であるため、私達は、常に明るい気持ちで人生を送りたいと思うのであれば、まず、明るい行動を意識的にとることが出発点になるのです。
どんな時でも「やせがまん・やせがまん」。そしてどんな時でも「笑顔・笑顔」。そしてどんな時でも「希望」。これが商人のプライドなのでしょうね