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商売における使命感

 
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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

先日、友人からトヨタのプリウス海外生産における話を聞く機会がありました。プリウスは、ご存知の様に世界初の量産型ハイブリッドカーとして97年にトヨタが発表して以来、欧米・欧州においても50万台近い実績を誇る大人気車です。この車の生産拠点として当初はシェアも高く環境も整っている米国を予想されていたのが、トヨタは、予想を覆して中国を選びました。まだまだ奥深いチャイナリスクを伴う、この国を選んだ理由というのが、今回のお話です。「中国では新たな自動車産業政策がハイブリッド車の普及を奨励していることに加え、欧米並みの排出ガス規制の導入が進められている。これら中国政府の政策にいち早くお応えしたいと考え、プリウスの導入を決断した」とトヨタは発表しましたが、実際の理由は、この先、きっと中国の人口は現在で約13億1000万人が2030年には15億人近くなります。そこで経済の発展と共に車社会が浸透し、世帯数だけで3億5000万世帯に対して1家に1台の車が普及するとしたら、3億台以上の車が街を走ることになります。そうすると日本の総人口の3倍以上の車が走る訳ですから確実に排気ガスが充満し、結果、地球の温暖化が早まり、環境に対して大きな影響を与えてしまうという懸念が、そこに存在していたからなのです。しかし、日本政府は、世界に誇れる技術を中国に与えてしまうことは、非常に大きな問題になる為、断固として拒否しました。確かに安い人件費や工場を手に入れる代償として大きな技術を流出させてしまいます。しかしトヨタは、その使命を貫くために政府を敵に回してでも、中国の第一汽車集団公司と車両生産合併したのです。
私達は、日々、商売をしていく中で、使命を持っているでしょうか?メガネを通して、または宝石を通して、どんな商品があればお客様の人生が楽しく、幸せになれるということを考えて販売していけているでしょうか?時には、どんな安くても、どんなおいしい話でも私達の使命に合っていなければ、その商品は扱わない。私達は、メガネを通してお客様に何を提供して行こうとしているのか?
「その核が必要な時代が、今、来ているように思えます。」


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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

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