三弦原価法
三弦原価法という手法をご存知ですか?
これは、例えば1個100円のリンゴを10個仕入れたとします。その時に全てを150円の売価設定にしてしまうことは、能がありません。その中でキズが付いているモノは130円、通常のモノを150年、トッピンのもの180円と分けて価格を付けることを指しています。この場合、簡単な例でリンゴのキズで説明しましたが、別にキズだけではなく、業界の中で当り前に思われている見分け方を一般の人には知れ渡っていないパターンが多いので、それをPOPや接客トークの中に折り込んで行くと売上も粗利も上がるという単純明快な手法です。メガネ店であれば、入荷して3ヶ月以内のフレームは「新作」のシールを張り、定番フレームには、人気デザインや売れ筋商品等のシール、1年以上経過したフレームには、アウトレットシールを張り、POP表示することも即、明日からしようと思えば出来ることです。現在、皆さんのお店で仕入れたフレームの中で3年以上経過しているフレームは何本あるでしょうか?約1000日店頭に並んでいても購買されないということは、必ず売れない要因が存在しています。価格が高いのか?販売員が飽きているのか?フレームのデザインが悪すぎるのか等々の傾向を探り、対応して行かなければ、そのフレームが今後売れる保証など、どこにもないのです。そこで頭の片隅にでも、この三弦原価法を思い出して頂ければと思います。