夕暮れ時

2007年1月29日

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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

夕暮れ時は、何故かセンチメンタルになります。
映画の中のヒロインが、沈む夕日を見ながら口説かれるシーンは、定番で、今まで何度見てきたことでしょうか。
夕暮れ時は、思考回路が少し鈍くなるらしく、一日の中で人のバイオリズムが一番不安定になる時であると心理学的に言われています。
これを上手く民衆の支持に使ったのが、あのドイツのヒットラーで、彼は、常に演説を夕暮れ時に実施していたそうです。
結婚相談所も、この夕暮れ時に一番入会が高まるという話を聞いたことがあります。孤独な男性が、オフイスを構える高層ビルの上から景色を眺めたとき、ふと自分自身が非常に切なくなって彼女が欲しいと思うらしいのです。
そんな私も昨日、危うく中古マンションに引っかかるところでした。立地も良く、今の家賃よりも月々の支払いが安くなるのならと思って見に行ったのですが、時間がいけなかった。まさに夕暮れ時でした。中古マンションですから、人は居住しており、お邪魔させてもらって話を伺ったのですが、話を聞き、景色を見ているうちに、何故か、「ここで良いやん」と思い契約の方向で動こうと思ってしまったのです。
そこで、出てきたのが、うちの奥さんです。「前のマンションが気になる」「昼間も見ておかないと判らん」「もっと聞き込みして調べないと」と言い出し、今日、昼間に知人や知り合いの管理人、そしてその建設中の前のマンションを立てている兄ちゃんらに確認に行ったら、案の定、日当たりは最悪で、前のマンションも問題ありでした。危なく、魔の借金地獄に陥るところでした。
恐るべし夕暮れ時と不動産屋。