閉店セール

2007年3月21日

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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

ある宝石店が店舗改装閉店セールの立ち上げ３日間で２５３０万円（取り置きが決まると３０００万円）の実績を作りました。セールは、これから５月末まで続いていくのですが、目標は８０００万円を目指しています。今回のセールは、少し今までと違う仕掛けがありました。それは閉店セール前に今までお世話になったお客様７０名ぐらいをホテルの食事とモノ真似タレント等でご招待する日を別に１日取って、そこで社長の挨拶から始まり、皆さんへの感謝の言葉、閉店セールへの敬意、どんなお店にしていきたいのか等々、そして従業員さんの挨拶、娘さんや息子さんのご紹介等、その日は、完全に商売抜きで多いに愉しんで頂く機会を設けたのです。
そしてフェアの日には、そこに参加されていたお客様のほとんどが来店され、皆さんが購買してくれたのです。ここでお伝えしたいことは、通常、「上得意客様限定！」みたいな形で、いきなりＤＭを送り電話で勧誘するという流れがほとんどな中で、物事には順序があるということをこのお店は示してくれました。大切なことは、売上よりも信頼です。セールの前にキッチリとお客様へ気持ちを伝える最初の段取りが重要で、そこから始めなければ、そのセールには魂（気持ち）がこもらないものになってしまうということなのかもしれません。
まだ、最初の３日間しか終わっていない閉店セールですが、これから一般向けの宝石、メガネのＤＭやチラシが入って来ます。皆さん大変だと思い、お伺いしたのですが、明後日からのセールの準備をしながらも非常に活気があって楽しまれている様子を見て驚きました。